我が家の長女とんぼ(3歳・幼稚園年少)の話です。昨日幼稚園にとんぼを迎えに行ったとき、とんぼが泣いていました。「どうしたの?」と聞こうとする私の言葉をさえぎるようにとんぼが言いました。
「なんにもいわないで!」
「抱っこしようか?」と私が聞くと「うん」と言ってとんぼが私の首にしがみつきました。しばらくとんぼを抱っこしたままうろうろ歩きました。抱っこしながら「話したくないなら話さなくていいよ。とんぼが言いたくなったらいつでも聞くからね。」それだけ言って終わりにしましたが、内心は「何があったんだろう?」と気になって仕方がありませんでした。
10分ほどの抱っこでとんぼに笑顔が戻ったので、私達は家に帰りました。家に帰ってから「何があってもパパとママとかぶとはとんぼの味方だからね!」「とんぼに意地悪する子がいたらママ、コラーって怒りに行くよ!」と
言ったらとんぼは笑っていました。ちょっとホッとしましたが、結局とんぼは幼稚園での出来事を話すことはありませんでした。
今朝幼稚園にとんぼを送りに行った時、先生が昨日の出来事を教えてくれました。とんぼがクラスの友達の道具を間違えて自分の席に持って来てしまい友達にその道具を返しに行って説明していたのですが、上手く説明が伝わらず間に入った先生に「とんぼちゃん、もういいよ。」と中断される形になってしまったことが悔しかったようです。とんぼは号泣して、その後の遊びや着替えやトイレなど全てをボイコットしたそうです。(な、なんて頑固者なんだ・・・!先生ごめんなさい・・・。)
先生は「私が悪かったんです。すみません。」と謝ってくださいました。
こちらこそいつもすみません。そしてありがとうございます。
先生方がいつも優しく見守って下さっているので助かっています。
とんぼも幼いながらもプライドを持って一生懸命頑張っているんだということを改めて感じました。そして今後も傷ついて泣きながら家に帰ってくることがあると思いますが「傷ついた心が癒え、元気になってまた明日も頑張れる」
そんな気持ちにさせてやれる母親でありたいと強く思った出来事でした。
とんぼの成長と言えばもう一つ。
休み中に私と夫がちょっと言い争いをしてしまいました。
もう理由も忘れてしまったくらい些細なことがきっかけで、全体の時間が1~2分くらいの軽いやつですが、私が「もー!私今からフテ寝するからねっ!」と言ってゴローンと横になって喧嘩は終わりました。その時の話です。
プチ険悪な空気を察知したとんぼが私のそばにやってきて心配そうに
私の顔を覗き込んで言いました。
「ママ。おみずをのもうね。おみずをのむとね、げんきになるからね。」
そう言ってとんぼはコップにお水を入れて、私のところに運んで来てくれました。あっ、取り持ちしてくれてるんだ!とんぼ、ごめん!
私はそれをググッと飲み干して、たちまち夫と仲直りしたのですが・・・。
後からこのことについて夫とこんな話をしました。
私:あれ、なんでお水だったんだろうねえ?
夫:あれはきっと「ジュース」って言いたかったけど、
ジュースがあるかどうか分からないから
「水」って言ったんじゃない?
私:なるほど。水なら確実だからね。
夫:自分に出来ることを一生懸命考えたんだろうねえ。
そういえば子ども達が風邪を引いて熱を出したとき、「ジュース飲もうね。
飲んだら元気になるからね!」こう言ってりんごジュースやイオン飲料を飲ませていたような覚えがあります。そのことを覚えていてくれたんですね。
そして自分が人を元気づけることを考えられるようになっていたんですね。
本来は子どもの近くで喧嘩してしまったことを反省すべきなのですが、
そのことは棚に上げて、とんぼの成長を夫と2人で喜び合いました。
とんぼ、ごめんね!ありがとう!
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